2015年9月19日土曜日

旧千歳空港跡

 現在の新千歳空港は、1988年に開港したものであるが、それ以前は隣接する航空自衛隊と滑走路を共用していた旧「千歳空港」であり、ターミナルビルは今よりも札幌寄りに存在していた。
 旧千歳空港ターミナルビルへのアクセスは、現在のJR南千歳駅から空中回廊が伸びており、徒歩で移動できた。
 現在、旧千歳空港ターミナルビルは全て撤去され跡形もないが、航空機の駐機場、国道からの出入り口、空港駐車場、空中回廊の一部が現在も残っている。

 下の画像は、1985年当時の空中写真である。
 画面中央が国鉄千歳空港駅(現JR南千歳駅)、そこからターミナルビルまで伸びている空中回廊を確認できる。
出典:国土地理院
また、あまり鮮明ではないが、駐機場に待機する航空機、ターミナルビル、駐車場と、わかりずらいがターミナルビルから北(上)へ伸びる国道への出入り口が写っている。

 これらは現在でもターミナルビルを除き、ほとんどの遺構を確認できる。
 空中廊下への通路は、今も南千歳駅に残ったままであり、ほんの一部だが歩くことができる。
左上に突き出ているのが空中回廊の一部。
当時はこれが駐車場を横断し、空港ターミナルまで続いていた。

空中回廊の中から苫小牧側を撮影。
下に駐車場の跡地が見える

反対側(札幌側)。
今は国道36号を渡る横断歩道橋として使われている。

空中回廊から、国道の反対側へ降りる事ができるので、ここから跡地をいろいろ撮影してみた。
外に出ると歩道へ降りる階段があるのでそこから撮影。
駐車場の黄色いラインが今でも残る。


奥に広大な駐車場跡が見える。
この先に空港ターミナルがあった。


駐車場跡。


左が南千歳側、右にはターミナルがあり、
ここを空中回廊が横断していた。

少し札幌側に移動し、国道36からの車両進入口と出口を探す。
進入口と出口は各2車線ずつ、平行に敷設さてていた。
左は国道36号、写真奥が南千歳駅。
右に進入口が見えている。
]
進入口。

こちらは出口。
進入口より少し札幌側にある。

転回場所。
手前の道路は進入口、奥の道路が出口。

自分が車の免許をとってすぐの頃は、よく国道36号を右折してこの進入口に入り、千歳空港に遊びに行った。
 旅行カバンもった多くの旅行者が空中回廊を歩っているのを見ながら、国際的な雰囲気を楽しんだものだ。
 当時からここは人も車も多くて、この進入口に入ると、妙にワクワクした記憶がある。
 ちなみに、初めて飛行機に乗ったのも、この旧千歳空港ターミナルから。
 なので、ここはとても思い出深く、若い頃を思い出してしまう場所なのである。

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